ワーママのミカタ

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こどもへのしつけスタイルによって学力に差がでる! 教育投資よりも大事なのは?

学力格差はいつからはじまるか? 学術的調査より明らかになった意外な事実の数々!
のつづきです。

(引用元は専門雑誌「発達(Vol.38,2017,pp31-pp36)特集子どもの貧困は超えられる−学力格差は経済格差を反映するか?−(内田伸子)」より抜粋)


しつけのスタイルによってかわるこどもの学力




しつけのスタイルはおおきく3つのタイプ(共有型*、強制型**、自己犠牲型***)にわかれるとされます。
このしつけスタイルによって、学力、その後の人格形成、将来の職業にも影響するという事実があきらかとなりました。

結果1
語彙能力が高い子どもは子どもとのふれあいや会話を大事にする共有型しつけをうけている。
また、家庭の所得にかかわらず、親も本好きで乳児期から子どもに絵本の読み聞かせをしている。

結果2
語彙能力が低い子どもは、自分の思い通りに子どもを育てたい、子どもが言うことを聞かなければ罰を与えるのは当然というタイプの強制的しつけをうけている。

結果3
追跡調査の結果、幼児期の語彙能力と読み書き能力は小学校の国語能力にも同様の関係がある(幼児期に共有型しつけを受けた子どもたちの小学校の国語力や語彙力が高く、逆に幼児期に強制型しつけをうけた子どもは国語学力や語彙力が低い)。


結果4
家庭の収入や早期教育への投資額にかかわらず、家族が読書好きであり、幼児期から読み聞かせを行い、子どもとの会話を楽しみ、家族だんらんを大事にする家庭の雰囲気のなかで、こどもの語彙は豊かになり、論理力を中心とした考える力も育ってくる。

注釈
「共有型*しつけ」とは、子どもを一人の人格をもった存在として尊重し、子どもとのふれあいや会話を大事にしていて楽しい経験を子どもと共有しようとするしつけ方であり、こういう関わり方をする親は、家庭の団欒や、親子の会話、夫婦の会話も大事にしていることがうかがわれた
家庭の所得の高低にかかわらず、共有型しつけをしている家庭には蔵書も多く、親も本好きで乳児期から子どもに絵本の読み聞かせをしていた

「強制型**しつけ」とは、子どもは白紙で生まれてくる、だから子どもをしつけるのは親の役目、自分の思い通りに子どもを育てたい、子どもが言うことを聞かなければ、罰を与えるのは当然、口で言い聞かせても分からないなら力のしつけも厭わない、子どもが親の言うことを聞かなければわかるまでガミガミと責め立てる、というタイプの関わり方をしている親で低所得層にも高所得層にもみられる

「自己犠牲型***しつけ」とは、自分を犠牲にして子育てが苦しくてたまらないという子育ての負担感が強いと感じている関わり方
こういう関わり方をしている親は、子育てに孤軍奮闘していて、生活は子ども中心で、自分の生活はないと感じている親
高所得層では、育児書を読みあさり育児不安になったり、無気力になって育児放棄の寸前に陥っている親が多い
低所得層では、子どもがいるから生活が苦しいと無気力になり子育てを放棄してしまい、ネグレクトに近い状況に陥っている


つづきます。