ワーママのミカタ

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【小1の壁】経験者目線で語る公立学童のポイント。

 
公立学童といっても千差万別
   
小1の壁のひとつに
学童問題があることは避けられません。
 
はじめてのこと、経験のないことは
不安はつきものですが、
経験者目線でみる
公立学童についてまとめてみました。
 
(ちなみに民間学童は利用経験がないので、
民間学童との比較はできません。)
 
公立学童の事情について、
日経dualにわかりやすいデータと記事がでていました。
そちらに公立学童の
大まかな概略がわかりやすく書かれています。  
 
 
ここでは、経験者目線で公立学童の
見分け方のポイントを語ります。
 
公立学童とは、日経の記事にもでているように
自治体によって運営実態が異なる」といえます。
 
つまり、自治体によって
かなり学童の色が変わります。
 
基本的には、こどもが通う小学校の
学区にある公立学童に通うことになります。
 
会社の同期のこどもが通う
千代田区の公立学童は、
施設も新しいビルの一室にあり、
きれいなうえに、
学童の料金はとても良心的
(1ヶ月約2,000円)だと言っていたし、
公立学童の遠足などでは、
お台場や科学館などに
連れて行ってくれるそうです。
(こども財源が豊富な千代田区ならではかもしれません!)
 
一方、うちの自治体の学区の学童の建物は、
いわゆる昭和な建物で、
学童の利用料金は平均より高く、
遠足では、郊外の
大きな公園に連れて行ってくれます。
 
どちらがいいというよりは
一口に公立学童といっても
地域によって学童の色が変わるという感じです。  
 
 
公立学童見分けポイント〜全入or定員〜
 
学童の見分けポイントとして、
ひとつめの大きなポイントは、
定員があるか全入か、
つまり、希望すれば全員が入れるのか、
保育園のように選考があるのか、が重要です。
 
 
この日経dualの表一覧からわかるように、
約半数の自治体は希望者全員が入れる全入、
約半数の自治体は定員ありとなっています。
 
じゃあ、全員が入れる全入の学童が無条件でいいのか?
といえば、そうともいえない状況があります。  
 
保育園には、もちろん定員があり、
国の指針に則って運営されているわけですが、
公立学童はやや曖昧な部分が多く、  
自治体によっては、
放課後児童クラブと放課後子ども教室の
垣根をうやむやにし、
『学童』といってもこのどちらを指すのか、
わかりにくくしているところもあります。  
 
そもそも、 放課後児童クラブと
放課後子ども教室の違いが
わからない方について、
かなり乱暴にざっくばらんに説明してしまうと、
放課後児童クラブといえば、
多くは学童のことを指します。
 
放課後子ども教室とは、
地域のボランティアや保護者が運営し、
放課後の居場所的な存在で
こどもたちの活動をサポートするものです。
 
うちの自治体の放課後子ども教室では、
週に2〜3回、活動があり、
いけばな、英語、書道、折り紙、アクセサリー作り、体操、マンガ教室、卓球などなど、
文化系から運動系などかなり多岐にわたった内容です。
もちろんだれでも参加できます。  
 
話は戻り、学童の全入か定員制かについて話をもどします。
 
希望者全員が学童に入れる
「学童全入」というと聞こえがいいのですが、
全入が無条件でいいともいえない状況があります。
 
それは児童ひとりあたりの空間がどのくらい確保されているかも重要なポイントです。
これは学童の質とも関連することになります。

 
公立学童見分けポイント〜ひとりあたりの空間〜
 
学童の見分けポイント2は、
児童ひとりあたりの空間、
言い換えれば、人数に対して建物の広さが
どの程度あるのかも大事なポイントです。
 
学童の本来守られるべき学童保育の定員は、
1クラスおおむね40人以下、
子ども1人当たりの広さ1.65平方メートル以上
といった基準があります。
 
この「子ども1人当たりの広さ
1.65平方メートル以上」
といわれても、
ピンとこない方がおおいと思いますが、
私の自治体の公立学童では、
この基準をゆうに超えて、
この一覧の表にある
「児童ひとりあたりのスペース」
かなり上位になりますが、
それでもはっきりいって
この基準をこえていても
雨の日に学童の室内で遊ぶときには、
こどもたちがごったがえす
かなりカオスな状態になります。  
 
このことから考えると、
1.65平方メートル以下の学童での
室内あそびはちょっと想像がつかないほどの
混沌としたすし詰め状態が予想されます。
 
ひとりあたりのスペースが
適度に保たれていない状況では、
何が起こるかというと、
子どもどうしのけんかやトラブルの増加、
それによる事故や怪我の発生、
また、こども自身のストレス増加などが
考えられます。
 
この表では、自治体名は伏せますが、
1.02平方メートルや1.25平方メートルの
自治体があり、
学童の質がどこまで担保できているか
疑問を感じます。
 
つまり、『学童全入』とうたっている
自治体の中では、
全入だからこそ、定員も何もなく、
希望者を無制限にすべて受け入れ、
本来守られるべき学童保育の定員や
ひとりあたりのスペースといった
基準も実質的に守られなくなっていることにもつながります。
 
お住まいの自治体が、全入なのか、
ひとりあたりの空間がどの程度なのか
チェックすることをおすすめします。
(長くなりますのでつづきます)