ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

中学受験を地方という視点からみる。

中学校お受験
     
都内では6人に1人が
中学受験をするというニュースを
聞いたのはいつだったかな。
 

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そんな時代、そんな地域で
子育てしていて
加熱する中学受験には、
冷めた目で見ている自分もいます。
 
どこそこのデータで、東京23区の区別の
私立中学受験率がでていました。
(*正確には受験率というよりも進学率ですが、参考HPで受験率と言い換えているのでここでも受験率とします)
 
 
(参考)

juken-rush.com

東京都教育委員会「平成29年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(平成28年度)の進路状況調査編】をもとに作成

 

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他にも公立小学校卒業生の
国・私立中学進学率が
視覚化されたマップ。
 

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中学受験率は、
文京区の39.51%に対して、
江戸川区は10.21%となっており、
23区でもずいぶんと開きがあるのがわかります。
 
視覚化されたマップでもわかるように
都心ほど私立中学進学率が高い。
 
23区全体の私立中学進学率の
平均をだしてみたところ、
21.25%。
 
5人に1人
私立中学に進学している現実。
 
ただ、これって、
23区全体で俯瞰してみても、
やっぱり意味は薄いわけで、
文京区にすんでいれば、
10人に4人、半数近くが
進学しているのが「普通」なわけで、
他の地域と比べたところで、
その地域の「普通」に変わりはない。
 
受験しても公立中学に行く人が
一定数いると考えれば、
半数以上が受験しているだろうと予測される。
 
でも、文京区から江戸川区に引っ越したら、
中学受験なんて10人に1人という
まだまだ少数派であって、
「普通」ではない現実。
 
 
全国レベルでみるお受験
       
さて、23区では
5人に1人が中学進学っていっても、
全国レベルで考えたら、
中学受験する人なんて
圧倒的に少数派でしょう。
 
10人に1人のこどもが
東京にいるという
ニュースが話題になりましたが、
裏を返せば10人に9人は、
東京以外
 
夫も私も地方都市出身。
もともとの市の人口は10万にも
満たない市でしたが、
地方の市町村合併
どんどん市が大きくなり
10万人都市にまで成長しました。
 
そんなどこにでもあるような
田舎に住んでいれば、
中学受験なんていう世界とは
かけ離れた日常です。
 
なぜって、中学受験しようにも
市内に私立の中学がない
これにつきます。
 
中学受験するとなれば、
隣の市や少し離れた都市まで
行かないと私立中学の選択肢がない。
 
だから、大多数は、
地元の小学校→地元の中学校が一般的。
 
1学年40人クラス4クラスほどでしたが、
1人をのぞく同級生はみんな
地元の中学に進学。
ただ1人は、隣町の私立女子中学に進学。
 
私の観測データでは、
10万人都市の地方で
私立中学進学する割合は
1%にも満たないという結論。
 
だから、公立小学校も公立中学も、
底辺の子もいればトップレベルの地頭の子も
存在する世界なのです。
 
よくもわるくも社会の縮図でした。
 
私が通った中学は、
その地域でも荒れた中学であり、
いじめもあれば、非行もありました。
 
いわゆる、不良とよばれた悪が、
教師をなぐって警察沙汰になる輩も
実際にいました。
 
これでもオブラートにつつんだ
書き方をしていますが、
現実はもっとシビアな荒れ方でした。
25年も前の昔話。
 
それが、中学を卒業し、
高校受験を経て、
偏差値レベルで、高校が振り分けられる。
 
わたしは中学2年まで、
平均の中の平均の頭だったのですが、
なにをどうなったのか
中学3年生に塾に通いだして、
勉強の面白さを知ってしまってから、
どんどん成績があがり、
自分でもびっくりするくらいの
学校内の成績順位となりました。
 
これまで、平均よりやや上の
安全パイの高校を志望校に
選んでいたのですが、
塾の恩師から、
 
「君がM高校に行かなくてだれがいくんだ!」
という激励を受け、
そのまま中学3年生の年末の
三者面談に流れ込み、
県立の進学校M高校に
希望進路を変更したときも、
担任の先生から、待ったがかかることなく、
GOサインがでて、
そのまま進学校を受け、合格。
 
だれがおどろいたって、
まわりもみんなおどろきましたけれど、
自分でもおどろきました。
 
そんなこんなで県立の進学校に行ったら
もっと驚いた現実がありました。
また、そのあたりは別の機会に。
 
 
さいごに
 
 
自分が東京で子どもをもち、
東京で子育てをしていく中で思うこと。
 
それは、東京を子育ての基準としたくないし、
地方からみたら、
東京は「特別」であるという
認識をもっておきたい。