ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

全国転勤がある会社。

 
全国津々浦々の転勤
 
私の属する組織は全国展開しており、
つまり全国転勤あり、
そして職種間異動あり
と定期的に所属部署がかわります。
 
私の初任地は何度も書いていますが、
どげんかせんといかんで
有名になった宮崎県。
 
私が赴任したときには
まだ注目もされていなかった頃で、
九州にお住まいの方はわかるかと思いますが、
「陸の孤島」の地でした。
 
首都圏に住んでいれば、
九州地方はどこも同じ
距離感だと思いませんか?
 
少なくとも赴任する前の私の地図では、
宮崎と熊本の位置が微妙なくらいの(失礼)
地図でしたが住んでみて陸の孤島を実感。
 
宮崎は、熊本や鹿児島とは
一線を画している、その名の通り陸の孤島。
 
新幹線も通ってないですし、
県内は南北に長く、
大分へも不便で鹿児島へも不便で
ましてや福岡まで行くとなったら
「飛行機」の移動が普通です。
 
でもそんな宮崎は大好きで大好きで、
当時付き合っていた夫も
よく宮崎に遊びに来てくれ、
都井岬でみた野生馬と夕日は
今も目に焼き付いているし、
鵜戸神宮に参拝したら
いつも運玉をなげていたし、
日南海岸とワシントンパームとサザンは絶妙の
組み合わせだったし
飫肥の情緒ある古き良き街並みや厚焼き卵、
古代、神が降り立ったとされる神話の街である
高千穂の崇高な地、
よく食べたおぐらのチキン南蛮、
わらべのチーズ饅頭、思い出は次々蘇ります。
この地元ネタについてこられる人がいたら
うれしい。
 
宮崎で独身を謳歌していた私は、
宮崎でスキューバダイビングにはまったし、
着付け教室に通って着物の魅力にも
とりつかれたし、茶道まで習った。
どれもお金はかかったけど、
今となっては良い財産
 
とにかく言いたかったことは、
20代半ばの脂ののった時期に、
宮崎という辞令をもらったときには、
控えめに言って「絶望」の文字が
浮かびましたが、
3年間を宮崎の地で過ごし、
温かい宮崎県民の人柄とてげてげ文化と
美味しい地鶏と焼酎を味わい尽くし、
今となっては宮崎に赴任してよかったと
心底思っている。
 
要は、全国転勤ってやっぱり
精神的にも肉体的にも負担は大きいけれど、
その地に住んでこそ得られる体験や
貴重な経験は、人生にとって
大きな財産になるんだと思う。
 
だからといって、いま、子育てしている
真っ只中に、地方への異動がでたと
したらそれはそれで微妙ではある。
 
全国異動が避けられない組織にいる以上、
いずれ子連れ赴任をするときが
くるかもしれない、というかくるだろう。
 
その時はその時という気持ちもありながら、
子連れ赴任も面白そうと
どこかで楽しんでる自分もいる。
 
たった一度の人生、
何をみて何を感じてどう生きる?
こどもにはどんな景色をみせてあげよう。
 
異動で、北海道に異動となった上司は、
意外に仕事もプライベートも謳歌していて、
老後に北海道に移住するといって
本当に移住した上司もいるし、
沖縄は単身者には人気の異動先だったりする。
 
日本に住んでいても、
47都道府県全部訪れたことのある
人の方が少ないのでは?
 
こどもには、広く大きな社会へと
羽ばたいてほしいけれども、
海外に目を向けるまえに
まずは日本という地を
たくさんみせてあげたい。
 
東京という日本のたったひとつの拠点しか
たったひとつの視点しか
たったひとつの文化しか
知らないなんてもったいない
と思ったりしている今日このごろ。
 
東京の話、日本の話をこどもにするとき、
三四郎の好きな一節をこどもに聞かせます。
 
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。 「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。
 
東京より日本は広い。
日本より世界は広い。
世界より心の方が広い。
 
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