田舎の閉塞感。
後ろ指を気にする田舎の人
「じーちゃんも高齢だし、万が一のことがあったら困るから・・・」
と義実家から遠慮がちに
帰省を自粛するよう言われたのが先日。
毎年恒例の帰省は今年は
自粛決定となりました。
来てもらっては困るという背景には、
ご近所の「目」があるからというのは
容易に想像できます。
田舎になればなるほど村社会。
昔から根ざしている地域社会で
このコロナで東京から帰省しようものなら
後ろ指をさされかねない、
という思いから
帰省してもらいたくないという
義実家の気持ちは理解できます。
私も田舎で育った身、
こういう田舎の良くも悪くも
閉塞感というは、このコロナによって
さらにあぶりだされました。
ネットニュースでも東京から帰省したら
「さっさと帰って」という嫌がらせの
紙が投げ込まれたとか。
実際に面と向かっては言わないけれど
田舎の人が東京人を見る目は
心のなかではこうなんだと思う。
コロナによって
東京vs田舎みたいな構図になってしまって、
コロナの根源は東京、
東京=悪みたいな
認識なんでしょーかね、
田舎の人たちには。
田舎で過ごした年月よりも
東京で過ごした年月のほうが
上回ってしまった身としては、
もうまさしく「東京人」となって
しまいました。
東京に長く過ごしていると
東京って、田舎では認められない
少数派の「個性」は、
東京では、「多様性」として
認められやすい雰囲気もあって
他者を認めあえるという点では
(一方で無関心とも言い換えられる)
東京らしさを感じたり。
「田舎って住みやすいようでとてつもなく閉鎖された空間であることを都会の人たちは理解していない」
ってコメントがあって
田舎も知っている東京人としては、
うんうんその通りって
うなずいてしまった。
コロナによって人間性が垣間見られ、
田舎の閉塞感と
東京の開放感が
対比的に感じるコロナによる副産物でした。