ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

性教育はアイデンティティを確かめること。

 
生と性を感じるおすすめの絵本
   

 

この本にでてくる 海くんは
このぼくを生きていきたい
という強い志をもつ男の子です。  
 
実は、海くんのお父さんは亡くなり、
おじいちゃん、おばあちゃん、
お母さんに育てられるのですが、
海くんは、自分のルーツを知り、
 
とうさんとかあさんで ぼくというにんげんをつくってくれた
 
ということを知ります。  
 
 
 
あとがきで、著者はこのように言っています。

 

「ぼくはどこから生まれたの」という世界中どこの国の子どもも、成長過程で聞く問いからスタートします。 あなたはお子さんから、この質問がでた時に、きちんと答えられますか? この問は、こどものアイデンティティ(正体)を確かめることなので、決して親はいいかげんに扱ってはいけません。 「君がなぜ、ここに生きているか」をこの絵本のように、正確に自信をもって語ってみると、子どもはすんなりとまじめに、聞くものなのです。親にとっては、性器や性交はリアルな話に見えますが、子どもにとっては未知のロマンの世界なのです。決して、いやらしいとかエッチと思わないから「どうして」と聞いてきたのです。むしろ、その時の親の反応で、子どもたちの体や性についての見方と感性がつくられていきます。子どもだって知りたいのです。自分のルーツを知ることによって自分の価値に気がつくのです(「この本をよむお母さん方へ」より)。 

 

 
この本には、性交の描写が3枚あります。
 
精子卵子が結びつくために、
性交をするという極めて自然な営みを
いたってシンプルに描いているので
決していやらしさはありません。
 
海くんは、お父さんが死んだとき、
とても悲しかったけれど、こう言います。
 
とうさんはとっても たいせつなものを のこしてくれた。 
それは ぼくという にんげんのいのちだ
 
とうさんののこしてくれた このぼくを ぼくはいきていきたい 
 
愛あふれる性と生のメッセージに熱くなる一冊です。

 

 
【わるい人から身をまもる】親ができる備え
 
 
本当に本当に残念なことですが、
こどもが被害にあう事件が
なくなりません。  
 
ニュースでこどもが被害に
あったという事件があると
自分のこどもの年齢に重ね合わせ、
そしてその親の心を想像すると
胸が苦しくなります。  
 
デパートで迷子になったら・・・
知らない人から「おかあさんがよんでるよ」って言われたら・・・
からだをさわられたとき・・・  
 
そんなときどうしたらいい?  
 
こどものまわりの
「ほとんど」の大人は
悪い人ではないけれど、
ほんのひとにぎりの
「悪い人」がいるという
現実をこどもに
伝える必要があります。
  

 

 
 
著者は、アメリカの教育家であり、
子ども達に、誘拐や性被害が
ある事を知らせ、
いざという時自分で判断し、
危険な状態から逃げる力を
つけるという目的で
作られた絵本です。  
 
ちいさいこどもは、迷子になったときには へたに動かずそこにじっとしていること、
子ども連れの家族や、あかちゃんを連れているお母さんに声をかけると
助けてくれる可能性が高いこと、     
また、自分ひとりで留守番をしているときに チャイムがなっても決してドアを開けないこと、   
 
そういうことを 
「知っている」と「知らない」では
身にせまる 危険への対処法がちがいます。  
 
著者のあとがきにこうあります。
 
ぜひ、覚えていてほしいのは、こういった事について、 親と会話できる子は、被害にあいにくく、自分を守れる子どもだということです。 親子で話をする材料に、どうぞこの本を活用して下さい。

  

 

この絵本は絵本棚の
こどもの目につくところに
置いてあります。
 
こどもといっしょに何度か読んでいます。    
 
そして、わたしは
何かあったら おとうさんとおかあさんに話してね、
あなたは何もわるくないんだ
ということも同時に伝えています。