ワーママのミカタ

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40代、早期退職の足音。

 

キニナル早期退職
 
「早期退職」というワードが
このコロナ禍を背景に
ニュースで聞かれるようになりました。
(だいぶ前にまとめようと思って下書きに漬けておいたら熟成してしまった記事)
 

www.nikkei.com

「2021年に上場企業が募った希望退職者数が6月上旬で1万人を超えた。新型コロナウイルスの影響で退職の募集が急増した20年の同時期と比べても1.7倍に増えた。
 
募集企業数を業種別に見ると、アパレル・繊維の8社が最多。電気機器の7社が続き、観光、運送、外食はいずれも4社だった。募集人数が最大だったのは日本たばこ産業(JT)の2950人だった。
 
東商リサーチ情報部の二木章吉氏は「コロナの影響は製造業と非製造業で二極化し、雇用面でも明暗が分かれている」と分析する。
 
藤田観光はいびつな年齢構成にメスを入れた。希望退職で40~50代に偏った人員の調整を進め「客足がコロナ前まで戻っても、デジタル活用などで総作業量を減らす」。
 
外出自粛の影響を受けやすい業種で希望退職が増え続け、20年通年の1万8635人を上回り、リーマン・ショック直後の09年(2万2950人)に迫る可能性がある。

 

ここ最近の早期退職のニュースのタイトルだけ抜粋してもこの通りズラリ。
 
  • 東武百貨店、早期退職200人募集 全社員の2割
全社員の2割にあたる約200人の早期退職の募集を始めたと明らかにした。8月31日時点で満40~64歳の正社員と定年退職後に再雇用した契約社員が対象
  • 田中精密工業、希望退職募集130人 滑川工場を閉鎖
子会社のタナカエンジニアリング(富山市)を含め、130人程度の希望退職者を募集すると発表した。(略) 希望退職の対象者は40歳以上の正規従業員で、募集する人の割合は国内従業員数のうち16%にあたる
  • アステラス、早期退職募集450人 資源配分見直し 
対象は同社や国内の子会社の約5600人の正社員。募集人数は450人ほどを想定する。
  • 中京銀、45歳以上対象に希望退職 
45歳以上の総合職すべての年齢の一般職を対象に希望退職を募ると発表した。
  • アステラス製薬 
同社国内の子会社約5600人の正社員を対象に450人ほどを想定
  • 幸楽苑希望退職50人募集正社員の6% 
全正社員の6%にあたる約50人の希望退職を募ると発表した。対象は40歳以上で5年以上の勤務経験のある正社員
  • リーガル50歳以上の社員を対象に希望退職

 

40代、キビシイ時代
 
外食、観光、運送関係等
コロナ直撃の業界の明暗が
くっきり分かれ、
持ちこたえられなくなった企業が
続出していることがわかります。
 
そして多くの希望退職の対象は
40代以上の正社員
 
2019年度の早期退職募集は、
体力の余力があるうちに
企業再建をしようという
いわば前向きな募集であったが、
今の早期退職の募集企業の大半は、
コロナ禍による事業環境の変化、
コロナ後を見越した急務の
テコ入れといった印象。
 
今後、コロナ後に経営が上向いても、
人員の補充はなく、
客足がコロナ前まで戻っても、デジタル活用などで総作業量を減らす(藤田観光)」「引き合いが回復しても、従業員の生産性を高める方策で対応した(日本板硝子)
などたとえ景気が回復しても
人員の補充はしないという
経営陣の言葉も重く感じます。
 
今後は、デジタル化して
コストを押させること、
従業員の生産性を高めことを
主軸に経営を展開していくらしい。
 
このコロナ禍で放り出される40代、50代の行方がキニナル。
 
穴埋めされない企業体制。
 
残された40代、50代の行方もキニナル。
 
ということは今後、
40代、50代の人材はどのように
活路を見い出すのか
去っても、生き残っても
ますますキビシー時代に
なりつつあるんじゃないかということを
改めて突きつけられるわけです。
 
この早期退職に希望するっていのは
ある意味、前向きな選択とも捉えられる。
 
企業にしがみつくことが
40代にとって必ずしも
吉とは限らない時代。
 
このさき定年はのびていくばかりだし、
20年、30年と働くキャリアを考えたら
いわばまだ折返し地点。
 
第二の人生を歩むターニングポイント。
 
この先のキャリアを見直す機会に
なるであろうし、
現に、数年前からこの早期退職の波は
来ていたわけだから、
キャリアをしっかりと模索してきた
職業人は所属企業とともにするのか、
おさらばして新たな道を進むのか
すでに悩んで、
決断して、
行動しているはずだ
(と信じたい)。
 

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