ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

夫の借金(奨学金)、その後。

 

奨学金返済までの紆余曲折
 
つづきです。
 
さすがの私も債権が債権回収会社に
移行されたのを知り、
夫ひとりでは立ち行かないことは
目に見えておりましたので、
夫と話し合いをもち、
滞納額100万円分については
家計の貯蓄から一括で支払うことにしました。
 
そこからは返済は私が管理して
一定額の返済を月々滞ることなく
支払うこと数年。
 
ですが、新卒時、600万という
大金の返済は長く長く長いものです。
 
まあ、月々一定額をしっかり返済していれば、
一括で返済する義務はないのですが、
返しても返してもなかなか減らない。
残は200万ほどありました。
 
200万をこの先、地道に(月々3万円)
返済していってもいいのですが、
夫婦ともに収入が安定しており、
貯蓄もまあまああり、
200万を一括で返しても
問題ないということで
一括で返済してしまおうと夫婦で話し合い、
この度、全残金を一括で
返済することにしました。
 
そして、ようやくようやく、
(夫の)奨学金という名の借金の返済が
完済した次第です。
  
こうして書いてみると
突っ込みどころはたくさんあります。
 
まず、600万という大金を
学生に貸与してしまう
日本学生支援機構(旧育英会)。
 
そして、夫の親、つまり義親の
金銭感覚と金銭管理。
 
20代そこそこのこどもに
そんな大きな借金を奨学金という名のもとで
借りさせてしまうことについて
親となった私には解せない部分もある。
 
でも私も350万という奨学金を
借りていたからこそ学生の本分である
勉学を全うできたと思うし、
大学院にも進学できた。
 
それは、夫も同じだと思う。
 
夫も私も生まれ育った家は
決して裕福ではなかったから
奨学金に助けられた部分は多々ある。
夫は奨学金とアルバイトで
学費と生活費をやりくりしていた。
 
だから奨学金には感謝している。
 
感謝できているのは、
こうして無事、返済できたから。
 
これが返済できていない人生の
可能性もあったわけだ。
 
奨学金を借りて進学した私と、
奨学金を借りて進学した夫が、
院で出会ったからこそ、付き合い、結婚し、
こどもがうまれ、今、こうして、
家庭を築けている。
 
それはすべて偶然ともいえる事実であり、
奨学金という縁も少なからず関係している。
 
こう考えると感慨深いことではあるが、
やはり学生の時分で借りる奨学金は
慎重であるべきだと思う。
 
それは、親も子もしかり自覚と責任をもち、
奨学金を借りようとも「借りた事実」が
大事なのではなくて、
「返済できる責任能力」が大事なのである。
 

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