ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

鉄のオンナにはなれないワーママの心。

 
バリキャリ気取るいけ好かないオンナ
 
厚顔無恥ということで
言わせてもらえば、独身時代は、
バリバリのキャリアウーマンを
気取ってました。
 
そして、周りからも
それなりの評価を得ていた
という自負はあります。
 
初任地は、九州の陸の孤島
宮崎でしたが、
その後、本部への転勤となり、
いわゆる栄転といわれる異動でした。
 
異動先は多忙な部署でした。   
 
当時の直属の上司は、
心の病を抱えて休職してしまったほどに
激務でしたが、
そのため上司不在で
大きなプロジェクトを
新人4年目で任され、
精神的重圧も計り知れなかった
日々ですが、ひとまわり自分を
成長させてくれたと胸を張っていえます。  
 
同じ多忙な部署に、
女性として順当に昇進していた
マネージャーがいます。
 
私は、心の中で
鉄のオンナ先輩
とよんでいました。  
 
鉄の女って
英国初の女性首相サッチャー氏に
つけられた代名詞ですが、
転じて強い信念をもつ
女性の経営者、管理職にも
形容されます。
 
わたしが心の中でそう呼んでいる
鉄のオンナ先輩、
(推定当時40才独身)は、
とにかく仕事ができる。
 
そつなし 隙なし 極めて完璧
 
そしてまわりに余計な愛想をふりまかず、
テキパキと仕事をこなすその姿勢は
上司から高い評価をえて
いまは女性管理職のホープです。
 
時代の後押しを受け、
女性初の管理職の役職を
次々と渡り歩いています。
 
わたしは、その鉄のオンナ先輩と多忙な部署で
ごいっしょしていたので
鉄のオンナ先輩の仕事のスキルの高さは
よく知っています。
 
失敗は許さないというスタンスは
常に緊張感ピリピリでした。
 
独身時代、わたしも鉄のオンナ先輩に
あこがれた時期がありました。
そして、わたしもデキる女を意識して
カリカリ仕事をこなし、
仕事中は話しかけないでオーラをだしている
そう、あの頃の私は、
いけ好かないでした。
 
 
鉄のオンナにはなれない
 
いま、私は、当時の鉄のオンナ先輩と
同じ40才になりました。
 
鉄のオンナ先輩は
どんどんどんどんどんどん出世して、
女性初の街道をまっしぐら。  
 
いまの私は、鉄のオンナ先輩の
背中も影もまったくみえないところにいます。  
 
そう、私はいつの間にか、
鉄のオンナ先輩とは
真逆の方向に舵を切ったらしい。    
 
結婚して第一子の産休、育休から
復帰したとき
元上司から言われたことがあります。
 
「なんか雰囲気がやわらかくなったね。」
 
自分では気づかないものですが、
どうやらわたしは
人間的に丸くなったらしい。
 
つまり、育児を通して
そつあり 隙あり ゆるみまくり
の人間になったと思われます。
 
その結果、角がとれ雰囲気が
やわらかくなったらしい。
 
鉄のオンナ先輩の後はもう追えない。
 
いま、私が思うのは、
鉄のオンナ先輩の後を追うことではない。   
 
子育てを通して、
自分の意志だけでは、
なんともしがたい存在(こども)が
あらわれて、限界と諦めのなかで、
それでも妥協点を見出しながら、
その笑顔(成果)に心なごみ、
癒やされ、いつの間にか
私という人間は、丸くなりました。
 
角がとれて、以前の私にあった
尖ったものは削ぎ落とされました。
その分、人間味が増したというのか、
人との人間関係において
潤滑油のようなものが
自分のなかに新たに生まれてきていると感じます。  
 
人間関係において波風をたてることなく、
さらさらとした人間関係を築き、
常にまわりに感謝の心を忘れずに、
ワーママはいつでも平身低頭
そんなワーママ像が今の私にあっている。
 

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そう、例えていうなら砂のオンナ