ワーママのミカタ

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災害大国日本、歴史から学ぶ「地名は災害を警告する」

災害大国とよばれる日本
 
今回の台風の被害の詳細が
明らかになるにつれ、
河川の氾濫、決壊、浸水など
自然の猛威、恐怖を改めて感じます。
 
被災された方々が
一日でもはやく平穏なもとの生活に
落ち着くことを願っております。
 
災害を機に引っ越しを決意
 
以前、江東区に住んでいました。
今回の台風では、荒川はじめ多摩川
河川の情報について、当時の情景
思い出しては心配し、
その行方を見守っておりました。
 
ついに江東区荒川近辺が
警戒レベル4に引き上げられ、
避難指示がでました。
 
以前住んでいた家は
荒川の土手沿いの高層マンションで、
その地区がそのまま避難指示区域でした。
 
あのとき、もしあのまま
江東区に住んでいて、
避難指示がでていたら
自分たちは避難していたのだろうか、
高層のフロアに住んでいたので
冠水することはなかったとはいえ、
低層階の浸水による断水、停電の
危険性がある。
停電でエレベーターが動かなくなった場合、
孤立状態となる。
 
でも、ちいさなこどもたちを連れて、
避難所へ行くということも不安や心配があり、
家にいるべきか、避難するべきか
決断を迫られ、どうすべきか本当に悩み、
情報に翻弄されていたと思います。
 
荒川の土手沿いに立つ高層マンションでした。
荒川を望む景色抜群の立地で、
ディズニーランドの花火もみえ、
江東区の花火大会はベランダで満喫し、
荒川土手にすぐに散歩に行ける
そんな環境に大満足でした。
 
整備された公園、
都市計画の進んだ街並み、
子育て環境に何不自由していなかった
わたしたち家族は、
「引っ越す」ということなど
「あのこと」がなければ
なかったと思います。
 
そう、311の震災があるまでは。
 
 
家さがし、不動産えらびはより慎重に
 
去年の台風、今年の立て続けの最強の台風、
ここ数年の全国的な災害をみるにつけ、
災害大国日本であることを痛感します。
 
これからの住まいや不動産を考えるとき、
日本に住むには災害とは
切っても切り離せない。
 
災害リスクに備えた住まいえらびが
必要であることは、もう明白。  
 
立地とともに重要なのは
その土地の性質であり盤石さ。
ハザードマップでわかるように、
危険な地域は一般にも
知られるようになりました。
 
駅から近いからという好立地だけで
不動産を選ぶことは早計なのかもしれない。
ディベロッパーが語らない真実が
そこには隠されているのかもしれない。
 
災害への耐性がある地盤なのか、
河川との位置関係、
防災への地域の備え、
避難所の位置、設備、キャパシティなど
これらの災害環境についても
視野にいれて家さがし、不動産さがしを
していくべきなのだろうと思う。
 
歴史に学ぶ、地名に学ぶ
 
以前住んでいた江東区は、
区のほとんどが海抜ゼロメートル地帯
 
埋めたてられた土地に立つマンションは
果たしてどの程度、
災害への耐性があるのかは、
未曾有の災害を前にはだれもその安全性は
保証できないのかもしれません。
 
 
 
遠藤宏之氏は著書
「地名は災害を警告する」で
自然災害は土地の性質に依存し、
歴史的に見ても同じ場所で
繰り返し起きており、
そうした過去の災害の記憶は
地名に残されていることが多いと
といわれています。
 
まえがきで遠藤宏之氏は
 
地震災害、津波災害、水害、土砂災害、雪害など、日本列島は毎年のように災害に見舞われる。(略)この国に住む以上、私たちは災害と向き合って暮らすことが避けられない。そして過去の災害の歴史を見ていくと、(略)地震津波も水害も土砂災害も、じつは同じ場所で繰り返し発生していることがわかる。災害は土地の性質に依存している。だからこそ、土地の性質を知ることが減災に直結するのである
 
と言っています。
 
土地の性質を具体的に調べる方法として、
「地域に残っている古い災害の記録」
「土地条件や治水地形分類図」
「地形図や地質図」
「古い地図」
「開発される前の航空写真」
などをあげていますが、
それらは専門的な上に
入手するのに労力や時間を要する。
 
もっとも手軽に知る方法として、
地名
をあげています。
 
地名には、過去に起きた災害や
土地がもつ特性について、
先人が地名としてメッセージを
残してくれているものが多い
としています。
 
この本をただいま読み進めていますが、
知らなかった驚愕の事実が
いろいろと書かれていて、
ちょっと、いやちょっとどころがだいぶ
身の毛がよだつといいますか、
地名に隠された真実を知らずして、
その土地に住むべきではない
という思いでおります(つづく)。