ワーママのミカタ

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【40代ワーママの模索】組織で泳ぎつづけるか、間欠泉的キャリアか。

退職という決断
 
同期や同僚、同じ部署のメンバーが
会社を辞めていくとき、
自分の仕事人生をふり返るきっかけになる。
 
転職という新しい道をすすむ人
仕事上での限界を感じて退職を選んだ人
子育てのためにキャリアを中断した人
介護という家族のサポートを選んだ人
さらなるキャリアップのために今の仕事に見切りをつける人
会社員人生に終止符をうち、起業というチャレンジをする人
 
退職の数ほど、その理由も十人十色であり
その後の人生も、さまざま。
 
20代で退職した同期、同僚の面々を
思い浮かべると、
「仕事のやりがい」や「待遇」
といった仕事に直結する理由で
辞めていく同期、同僚が多かった。
 
30代になり、40代になり、
その退職理由に、仕事プラスα
「結婚」「子育て」「介護」
というような個人の力であらがえない環境、
家庭の理由と仕事を天秤に
かけることが増えてきたように思う。
 
組織で泳ぎつづけること
 
私の所属する会社では、全国転勤があるため
今、自分自身に全国津々浦々どこかの地へ
転勤命令が下りたら、
こどもや家庭との状況を鑑みて
仕事をつづけるか否か
相当に悩むと思う。
 
今のところ、子育て中の暗黙の配慮ということで、
転勤は免除されているが、
ある程度子育てが落ち着いたら、
転勤もあり得る。
 
組織で泳ぎつづけるなら
避けては通れない会社からの辞令。
 
じゃあ、そのときも今の組織にしがみつくのか
今の会社に終止符をうって、
新しい道にすすむのか
大きな岐路にたつと思う。
 
組織で働く場合、
今の多くの会社は
60才(65才)定年が一般的。
 
私たち世代が60才になるころには、
65才定年が一般的になっており、
70才まで再雇用の契約ができるという
流れになっているだろうと思われます。
 
新卒の20代から45年以上もの
長いキャリアをどう歩むのか。
 
65才までの定年延長の議論が
ではじめたのは、5年ほど前くらい?
私は、このニュースを最初聞いたとき、
いったいいつまで自分が働き続けるの?
と正直、嫌気がさしました。
 
60代という年齢は、
年金受給開始年齢と定年の狭間でもあり、
「働かざるを得ない」年代なのかもしれない。
 
個人的にはこれまで組織に属して働いてきて、
組織に守られながら
産休、育休という権利をつかい、
なおかつ育休中は雇用保険からでる
育児休業給付金という恩恵をうけながら、
復帰後の働く場所を用意してくれる
制度がととのった会社に居続けることの
メリットを十二分に感じてきた。
 
こういった制度を行使できることは、
組織人としての旨味でもあると思う。
 
40代ワーママの模索
 
 
「未来の働き方を考えよう」では、
ちきりんさん曰く、
20年くらい働いた後の40代こそ、
自分に合う仕事を探せる
ベストタイミングといっています。
 
具体的に40代の有利なポイントして、
  • 自分のやりたいことや適正がリアルに理解できる
  • 現在の延長線上にある生活が、ほぼ予測できる
  • 今後の生活に必要なお金の額が、ほぼ把握でいる
  • 社会の仕組みが理解できている
  • 大企業、中小起業のメリット、デメリットが客観的に理解できている
  • 自分の能力や知識がどこで活かせるか、想像し、自分でアプローチする方法も考えられる
としています。
(「未来の働き方を考えよう」第二の就職@40代の有利な点より抜粋p149)。
 
どれも大きくうなづけるポイント。
 
40代、社会にもまれ、会社にもまれ、
20代の理想だけで突っ走っていたあの時とは
見える景色もちがう。
 
そして、結婚し、こどもがうまれ、
子育てという軸もでき、
(◯年後には自分は◯才になり、こどもが◯才になって、必要な教育費がある程度把握できるという意味で)
10年後がわかりやすい未来として思い描ける。
 
そして、最近、特に感じるのが、
時間の有限性という感覚。
10年間というスパンがこの先、
感覚的にどんどん短くなっていく気がする。
 
それは、子育て期間が
こどもが未就学児のうちは、
果てしなく遠くみえた道のりが、
実はとっても短いというのを
いま、長子が2分の1成人式を終える
年齢に達した今、
実感として感じ、経験として語れる。
 
そうした、時間の感覚をもって40代に突入し、
このまま、ひとつの会社、組織にとどまって、
一生を終えていくなんて、
もしかしたらとっても勿体ない
キャリアなんじゃなかろうか、
という思いがむくむくと出始めています。
 
この世には無数に存在する仕事において、
たったひとつの分野である、
たったひとつの業種である、
たったひとつの組織において
一生のうちの仕事人生を全うすることが、
人生を振り返った時に完全燃焼できたといえる
キャリアになるんだろうか。
 
間欠泉的キャリアとは
 
また、ちきりんさんは
「間欠泉的キャリア」として、
一定期間働くごとに、リフレッシュや個人の趣味のため、そして家族のために、数ヶ月の休みを挟むという、いわば『間欠泉的なキャリア』」(p103)
を提言し、ブログでも書かれています。
 
 
その間欠泉的キャリアをえらぶときに
「需要が圧倒的に大きな市場で手に職」
をつけることが重要であるとしています。
 
一例として、医療・介護系の分野であり、
看護師や薬剤師はじめ
介護士保健師、医療関係の技師、理学療法士言語療法士などのリハビリのエキスパート
であり、
高齢化のすすむ日本においては、現在この分野には大きな需要ギャップがあり、どこもかしこも常に求人がかかっている」(p100)
としています。
 
他の職種としては、ITやWebの分野もあげています。
 
ちなみに「手に職」の罠として、
高学歴高収入の代名詞である
「医者、弁護士、会計士」などの難関資格については、
「手に職=安泰」という構図には
合致しないとも指摘しています。
 
それは、「資格の難易度は、仕事を得やすいかどうかとは無関係」
であるためであり、重要なのは、
労働市場において供給を大きく超える需要があるか」
どうかであると(詳しくは著書p106参照のこと)。
 
「大組織に一生囲われて生きる
『安泰だけれど40年以上中断できないキャリア』と、
『5年働いて数ヶ月休む』や
『10年働いて2年間留学する』や
『3年働いて、半年は専業主夫
といった自由度がある間欠泉的キャリア(p105)
 
間欠泉的キャリアが魅力的にみえてしまう
40代ワーママの私。
 
大事なのは、ホント長くなりつつある人生について、真剣に考えること。
 

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