ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

【撲滅】マタハラだったのかもしれない。

 
マタハラだったのかもしれない
   
これまで複数回、育休を取得しています。
そしてずっと仕事をしてきたワーママです。
 
妊娠を機に複数人の上司に対して
妊娠報告をした経験があります。
 
直属の上司だけではなく、
関連するチームの上司にも
妊娠報告をする機会もあったため、
n=10以上の上司に対して妊娠報告をしました。
 
多くは、好意的にそして社交辞令的に
「おめでとうございます」
といってもらえました。
 
そして、信頼する上司の多くは、
「お身体を第一に考えて」とか
時差出勤についてなど具体的な
サポートの話もありました。
 
一方、その時はそんなものかもしれないと
自分で自分を納得させていましたが、
今思うと、
あれはやっぱりマタハラかもしれない
と思うことがあります。
 
「妊娠」
この世でこんなにしあわせなことなのに、
会社に妊娠報告をするとき、
どうしてあんなに後ろめたい気持ちに
なるんでしょうか。
 
いつ言おうか、
まずだれに言おうか、
なんて言われるだろうか、
どのタイミングで声をかけようか、
頭のなかでぐるぐるまわります。
 
妊娠報告をするとき、
それは、上司の人間性端的に現れるときです。
複数の上司に対して
妊娠報告をしてきた身ですが
一番、傷ついたのは、
忘れもしないこの一言でしたね。
 
「タイミングわるいな」
 
男性上司から開口一番に言われた一言。
迷惑をかける身、
もちろん「おめでとう」なんて言葉は
期待してなかったです。
 
でも、まさかそんな一言が
開口一番に言われるなんて
思いもよりませんでした。
 
上司の立場からすれば、
その一言に何も意味もなく発せられた
言葉なのかもしれません。
 
人員のやりくりやその後の調整などで
頭がいっぱいになったのでしょう。
 
上司の立場も理解します。
でも、わたしはこのことは
一生根にもつだろうと思ったくらい
傷つきました。
 
そして、いまもその一言を思い出すと
当時の悲しい気持ちが蘇ります。
 
それに対して、
何か言えるほどにわたしは強くなく、
むしろ弱い立場であり
自分の妊娠が否定されてしまうことに
ただただ悲しく、
その悲しさにつつまれていただけでした。
 
お金、たしかに大事です。
教育、たしかにお金がかかります。
子育てのために働いているのも
ある意味、事実。
 
わたしの会社は、従業員規模でいったら
大企業に類する会社です。
そして正社員で入社した恩恵をうけ
恵まれている会社であるとも
自負しております。
 
ワーママも多く、
妊娠しても産休育休が当たり前。
法令遵守企業、
そして限りなくホワイトにちかい会社です。
 
でもそんな会社でもマタハラはある。
 
マタハラと感じるか感じないかは個人の感情。
 
わたしは、上司のその一言に傷ついたし、
悲しかった。
 
でも、子どもと家族のしあわせを
会社がとやかく言う権利はありません。
 
会社のために家族のしあわせが
破綻してはなりません。
家族のしあわせは家族のもの。
 
今は、それは上司の人間性であったのだ、
と納得しています。
 
 
ハラスメントはゆるさない
   
今後、わたしが妊婦になることはありません。
だからマタハラ被害を
うけることもないでしょう。
 
でも、年代的に後輩も多くなり、
そして昇進すれば部下もできる
立場になりえます。
そして、マタハラ以外にも
セクハラしかりパワハラしかり。
 
そういった状況で、
わたしは自分が被害者になる危険性とともに
自分が加害者になるおそれがないか、
今一度自分に問い直しながら
仕事をすべきであると考えています。
 
ところで、厚生労働省でハラスメントをなくし、
気持ちよく働くことのできる職場環境を
つくることを目的とした広報、啓発活動をしています。
職場のハラスメント対策の
キャッチフレーズのネット投票が
秋頃?ありわたしも投票したのですが、
そのときにステッカー希望をしたら、
先日、忘れた頃に
うちにこのステッカーが送られてきました。
 

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個人的には、このキャッチフレーズが
一番突き刺さりました。
まさしくわたしの気持ちを代弁したものです。
 
「妊娠して喜んだ。報告して悲しんだ。」
 
マタハラも、セクハラもパワハラも撲滅すべきです。
 
撲滅する意志表示として
復帰したらこのステッカーをデスクに
貼っておこうと思いますが、
それはそれで痛い人と思われるか
面白い人と思われるか微妙なラインです。