ワーママのミカタ

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公設学童、民営化のうごき。成功と失敗のわかれ道。

公設学童が民営化にうごきだす



うちの自治体の学童が民営化された話です。

学童の情報って
自分の地域の学童事情しか知らないので
他の地域の情報はさっぱりわかりません。
同期と話していると都心の学童情報も少しはわかりますが、それも限られた区の学童の話。


学童も地域差、温度差があることを実感します。

さて、今日は、
うちの自治体が公設学童の
民営化にうごきだした
その実態について記事にします。

うちの自治体では数年前から公設学童の民営化がはじまりました。

市内全部の学童が一斉に
民営化するわけではなく、
順次、民営化に移行しましょうという方針で
初の民営化にえらばれた学童のうちのひとつが
長女が通うことになる学童でした。



民営化という響きに保護者は戦々恐々



うちの自治体では公設学童の民営化という
初の試みになるため、
サービスの質が落ちるんじゃないか
指導員が総入れ替えで運営は大丈夫か
いままでの学童の安全、安心は確保されるのか
といった保護者の不安がどっと押し寄せられました。

といっても、わたし自身は
長女が第一子ではじめて学童に通うため、
公設も民営も比較できるものではなかったので
そんなに心配もしていませんでした。

安心材料のひとつに
民営化に伴って移行される運営母体が
わが子が通う私立保育園の運営母体と同じであったので
この法人であれば大丈夫だろうと
根拠もなく安心していました。



運命のわかれ道



同じ年に、民営化になった公立学童が数カ所ありました。

一口に公設学童の民営化といっても
運命のわかれ道は存在したのです!!

結論からいえば、わが子が通う学童の民営化は
成功したものの
不運にも、学童民営化に伴い、
悲惨な状況に陥ってしまった
学童もありました。

同じ自治体でおこなわれた学童の民営化、
何が天と地との差をうんでしまったか?

それは、委託される運営母体によって
それまでと変らない質と安全が
担保された学童と
まったく学童の安全が機能せずに
悲惨な状況におかれてしまった
学童にわかれてしまいました。

わが子が通う学童は、
わたしの根拠のない自信通り、
とってもスムーズに移行され、
その後の市のアンケートでも高い満足度が示される結果となりました。

一方、悲惨な状況に陥ってしまった民営化された学童。

同じ年に保育園を卒園したこどもたちが多く通うことになったその学童では、とにかく不満続出。

保護者のクレームの嵐。
満足度アンケートの結果は
惨憺たるものでした。

開所1ヶ月で
市役所と運営施設側、父母会代表を交えた三者面談が行われ、
その後の保護者説明会では
とにかく大紛糾したそうです。

ママ友情報と、学童の連絡文からの情報です。

詳細をどこまでオープンにしてよいか迷うため
端折りますが、
問題は、あたらしい運営母体の管理能力がなかったということに尽きます。

それはトップの指揮能力、指導員間の連携、保護者とのコミュニケーション、
すべてが不足していたようです。


われらが父母会つよし



そして、やはり、うちの自治体の学童父母会の力は強かった。

途中経過はいろいろあったようですが、
父母会の影響は間違いなくあったのでしょう。

結果、施設側との契約解除という
異例中の異例のことがおきました。

その後、あたらしい運営母体となり、
学童はようやく落ち着きをとりもどしたようです。


うちの自治体の学童について、
なんだかんだと負担が多いと不満に思ってましたが、
やっぱり父母会って大事!

それも父母会の役割が形骸化していては
こういう動きはできなかったハズ。

父母会が連携し、実行力のある組織化した父母会だからこそ自治体をうごかしたのだと思います。