ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

サラリーマンの旨味。

 
サラリーマンという名の安定
   
夫は、会社員からの独立からの
フリーランスからの起業から会社経営
という顔をもっています。
 
夫に興味がある人はこちら↓。
(そんな人いないので省略)
 
そんな夫に反して、
新卒入社転職経験なし、以上
という私は、会社員人生一筋で、
転職をしたことがなければ、
ましてや独立や起業をしたこともありません。
(正確にいえば、ちらりと起業を考えたことはある。その話はまた別の機会に)
 
そして、わたしは一番ちかくで夫を
みてきました。
 
会社員が社畜とよばれたり、
会社によってはブラック企業と言われたり、
「いつまで会社で消耗するの?」とか
「いつ独立するの?今でしょ」という
文言が流行るなど(流行っていない)、
脱サラリーマンをすすめる風潮が
一部あります。
 
私は夫を間近でみていて、
サラリーマンって恵まれているな
とつくづく思うのです。
 
やっぱり「お給料」。
当たり前のように思われるかもしれませんが、
毎月決まったお給料をもらえる、
安定した給与が保証されている、
これは本当にサラリーマンとしての
旨味のひとつ。
 
会社から独立してフリーになった夫は、
貯金もそこそこに個人事業主に。
フリーランスって本当に不安定。
 
まず、今まで「会社の看板」で受けた売上は
すべて「個人のスキル」一本で
受注しなければならない。
 
そして、向こうから仕事がくるわけでもなく、
自分から営業しなければ発注なんてこない。
 
フリーランスで屋号をとったとしても
「それどこの輩?」という状態からの
営業がはじまるわけです。
 
夫、20代後半でフリーになったときは
営業メール1日100本とか
書いていたんじゃないかな。
そこから返信がくるのは数%とか
それからアポイントにつながるのは
さらに数%とかそんなレベルらしい。
 
一回、営業取引実績ができれば
また次お声がかかるということで
次々つながる可能性もありますが、
自分のスキル一本で仕事をとってそれが
そのままお給料に反映されるというのは、
サラリーマンとはまったく違う過酷な世界。
 
でも、時間は自由だった。 
時間にしばられるサラリーマンとはちがって、
時間を自分で自由に決められるというのは
フリーランスの旨味でもあるわけですが。
 
そんなこんなで、夫は法人格での
会社を立ち上げ、
スタッフも1人2人と増え
いまは10名ほどですが、
いつも夫は「お給料」と「経営」と「納税」
などお金のことばかり考えています。
 
ご存知の方も多いと思いますが、
社会保険料である厚生年金保険と健康保険、
介護保険は、個人が支払う分と同等の額を
会社が負担しています。
 
給与明細をみると、「税金たっけーな」
と毎回思いますが
そのたっけー税金のなかの
厚生年金保険と健康保険は
同額会社も負担しています。
 
【月給40万円・40代の従業員の社会保険料
を例にとると、月給40万円は
標準報酬月額表で等級27となり、
40歳以上65歳未満の従業員は
健康保険料と共に介護保険料も
徴収されるため、
健康保険料と介護保険料で
・個人負担額:22,550円
・会社負担額:22,550円
 
厚生年金保険料で
・個人負担額:37,510円
・会社負担額:37,510円
 
その他、雇用保険料も会社負担があり、
さらに労災に関しては全額会社負担。
こども・子育て拠出金も
(児童手当として支給される財源は一部事業主負担)
会社負担があり、
従業員ひとり雇うって
ホント大変なこと
っていうのを、
口癖が「サラリーマンはホント楽だよ」
という夫から聞いて、
なるほど納得している
サラリーマンの私です。
 
夫、曰く、従業員のお給料の3倍は
売上がないと会社として経営が
立ち行かないといいます。
 
雇用を創出し納税に貢献しているんだから
会社経営は本当に大変なことです。
 
また、従業員を雇うということは
会社の場所や設備などを確保するということで
オフィスやPCなどの機材や設備、維持費にも
お金がかかります。
 
ちなみに、夫は初めて借りたオフィスは
築40年の古い貸しビルの
ワンルーム5万円/月だったと記憶。
その後、従業員が3,4人に増え
15万/月くらいのオフィスにうつり、
10人規模になり40万/月、
そしてまた引っ越しするという。
 
私の立場からすると
お給料と時間のバランスが
一番いいのはフリーランスのようにみえます。
 
そして、税金面でも経費で融通がきくのも
フリーランスのような気がします。
法人格になると、税理士さんに
お任せするためある程度シビア。
 
そんな夫は組織をつくりたいと
会社経営をしています。
夫から語られる世界はあきらかに
私がみている世界とちがいます。
どこへ向かうのか、
妻である私にはにはわかりません。

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