ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

一流企業に疑問を感じる若者たち。

 

  
夫の会社は、
少数精鋭のITベンチャーといえば
きこえがいいですが、
実際は、数年後の未来もどうなっているか
わからない小規模な事業所。
 
起業して、1年以内の倒産は30~40%だとか
年以内に倒産する企業が70%だとか
10年以上存続できる会社は
全体の7%とかいうデータがあるようで
「会社を作ることは簡単だが、
会社(組織)を存続させていくことは難しい」
というのは起業の世界では常識だそう。
 
生き残りをかけた会社運営が
熾烈な世界であるようです。
 
そんななか、夫は最初の会社の同期との
共同経営は2年ほどつづけて解散、
その後立ち上げた会社は
今年で8年目になります。

 

結局は夫の信念にあらがえず
 
決して順風満帆な道のりではなく、
家計にお給料が入らなかったことも
1度や2度じゃありません。
 
でも今のところ、
10名ほどの社員をかかえ、
経営をしている今は、
なんとかかんとか軌道に
のっているといっても
いいのかもしれません。
もちろん、一寸先は闇ですが。
 
私も起業家の妻となり、
第一子妊娠中に夫から
会社を辞めると言われたときに
あんなに必死に反対したのに、
結局、夫は私の反対を押し切って
会社を辞めてしまうし、
 
私がどんなに反対しても怒り狂っても
夫が決めた信念は変わらないと
悟ったときに
これまでの煮えたぎる怒りのようなものが
ふっと溶解したというのか
私の心は決まったというのか、
好きなように人生をいきている夫を
ある意味羨ましく眺めながら
今に至ります。
 
ベンチャーに入社する若者たち
  
社員が一人増え、二人増え、
一人辞め、一人増え、
という感じで少しずつ
組織の体ができつつあります。
数ヶ月前には、
バングラディッシュの若者が入社し、
多様性もできつつあり、
2年前にインターンにきた
関西の難関大学の学生は、
その年の春、夫の会社に入社。
 
 
夫の会社に入社を決めた彼の
心意気やガッツに感服なのですが、
今年は、さらに10名ほどの
インターン生を受け入れるとか。
 
聞いてびっくりな私。
え?いまどきの学生って
ITベンチャーにそんなに貪欲なの?
と思ったのですが、
夫曰く、ITベンチャーに狙いを定めてくる
学生と面接すると、
大手企業やいわゆる
一流企業といわれる会社に
入社することにステータスを感じず、
むしろ疑問を感じている学生が大半だとか。
 
インターンを応募してくる学生は、
早稲田、慶応などの六大学はじめ、
日大、美大などの私大生が
圧倒的に多いよう。
 
ファーストキャリアが仕事人生を決める?
 
これを聞いて私が思い出すのは
ちきりんさんのいう
「最初に働く場所の選び方」。
 
ファーストキャリアをどう考えて選ぶか
についての記事です。
 
ちきりんさんは、
今は35才にもなればビジネスパーソンとしての能力に圧倒的な格差がつく時代
そしてこの差には、卒業した大学名がほとんど影響しない
といいます。
 
大学(院)を卒業して、35才という
10年〜12年で決定的にちがう未来がある。
 
だから『最初にどこで働きはじめるか』が非常に重要になってきた」と。
 
詳しくは記事をみていただくこととして、
ちきりんさんはこうも言っています。
 
大学が一流でも三流でも、35才のときにイケてる人材になれる可能性は変わらない」。
 
そして、一流大学を卒業して一流企業に
就職してしまう弊害も指摘してます。
一流大学をでて一流企業に就職するもまた、人生。
 
そもそも一流企業といったって
未来もつづく保証なんてないのだから、
企業名で会社員人生を選ぶことの方がおかしいのであって、
入社した会社で何をしたいのか、
何ができるのか、自分はどうありたいのか、
という確固たる信念をもっている人が
本当の強者なのでしょう。
 
大学が一流でも三流でも、35才のときにイケてる人材になれる可能性は変わらない」というトリックは実に面白い。
 
などと、言っている私は、
いわゆる安定した大手企業に勤めていて
35才の時点では、育休、復帰、時短、育休、復帰
を繰り返している
マミートラックを走っていて、
そして今なお育休中という
そもそもその土俵にすらあがれていない
会社員人生をもがいています。
 
だからこそ、自分にスキルをつけることを
武器にキャリアアップを目指すのかもしれない。 
 

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