ワーママのミカタ

ワーママの見方と味方。ハレてもケでも子育て。

ワーママ、人事の岐路。

人事がうごきはじめる秋
 
秋です。
 
夏のような秋。
秋のなかに夏。
といった感じの
10月の気候ですが、
朝晩の肌に心地よい寒さを
帯びた涼しさは
やっぱり秋でしょうか。
 
うちの会社では秋に人事ヒアリングがあり、
冬に打診、春に内示、異動という流れに
なっています。
 
全国転勤あり、
職種間異動あり、
会社員ならではの悲喜こもごも。
 
これまで、私の初任地は、
九州は陸の孤島とよばれる宮崎。
 
どげんかせんといかん、
で脚光をあびる前の宮崎に
内示がでたときの20代半ばのわたしは
絶望とともに辞令を受け取りましたが、
「住めば都」とは本当によくいったもので、
宮崎の生活を公私をとおして満喫し、
味わいつくし、かなり愛着のわく
土地となりました。
 
そして、次は本部の激務部署への異動となり、
その後、出産、育休を繰り返すなかで
研究職へ配属され、
現在に至るとなっています。
 
研究職は、わたしたちの業界では、
第一線というよりは、
データ集めや調査をもとに、
報告書やレポートを書いたり、
学会にでたりという業務が主であり、
どちらかといえば、後方分野。
 
それでも、自分のペースで
仕事をすすめられ、
外出やアポイントが現場の専門職よりは
圧倒的に少ないので、
急なこどもの発熱にも対応でき、
休みもある程度許容されやすい
恵まれた部署でもありました。
 
しばらく、ワークライフバランスを考えて、
子育て中はある程度融通のききやすい
研究職に専念すると決めたものの、
現場でバリバリ働く同期や、
どんどん昇格する後輩を
まぶしく眺めていました。
 
迷わずいけよ、いけばわかるさ
 
そして、今回の人事ヒアリング。
 
専門職として現場復帰の
異動希望を出そうと思います。
 
異動希望が叶えば間違いなく、
絶対に忙しくなる。
ワークライフバランスなんてどこ吹く風、
まずは仕事ファーストに
ならざるを得ないかもしれない。
 
そうとはわかっていても、
やっぱり専門職として
現場復帰したいと願う私の心。
 
なぜだろう、このまま
(言い方は悪いが)
ぬるま湯につかりながら
仕事をこなす選択肢もある。
 
これまで、
こども優先に、家庭優先に、
と呪文のように唱えて、
自分のキャリアは
二の次どころか三の次にしてきた。
 
時短勤務もして、
こどもの病気のときに休むのは
ほぼほぼ私だった。
そうやって過ごした30代は
マミートラックの何者でも
なかったのかもしれない。
 
でもその仕事人生を否定することは、
自分の生き方を否定することでもあり、
それは自分で選んだ選択と
自分自身は納得しているつもりだった。
 
「こども」「家庭」「時短」
を理由に自分のキャリアを
真剣に考えることをどこかで諦めとともに
放棄していたのかもしれない。
 
これからの人生、
これからのキャリア、
自分がこの仕事を目指した
原点に立ち戻ると、
やっぱり専門職としての
仕事のやりがいを
もう一度感じたいのかもしれない。
 
そう思うのは40代に突入して
「惑わず」を通り越したからだろうか、
スキルアップのために通信大学で
学び直しをしたからであろうか。
 
守るキャリアではなく、
攻めるキャリアを、
自分がしたいと思う道を
積極的にすすんでみようと思う。
(といいつつ、人事希望が通らず
残留という結果もあり得る。)