子育てとは受験のもっと先をゆく未来。
わが子を伸ばす「音読」「作文」「暗算」「焚き火」を読んで考える子育て
松永暢史さんのわが子を伸ばす四大必須科目
「音読」「作文」「暗算」「焚き火」
をよみました。
松永さんの著書は以前、
病院の待合室に置いてあった
この本を読んだことがありますが、
たまたま図書館にあったこの本を
手に取りました。
「はじめに」の文章にひかれて
借りることにしました。
「子育てとは受験の結果で◯☓が決まる、そんなちっぽけなものではありません。どんな環境にあろうとも力強く、充実した人生を歩むことができる子どもを育てることが大切です。この本を通して、受験の結果よりも、もっと大切なことに気づいていただきたい」
本当にそのとおり。
いま、小4長女の中学受験で
揺れているわたしたち夫婦。
そもそも受験に臨むのかすらあやふやななか、
受験に何を求めるのかを
今一度考えたいと思っていたところに
すとんと納得できる言葉を
投げかけられました。
松永氏のいう「いい子が育つ環境」として
- 本を読んでもらった子どもは伸びる
- 音楽好きの家の子は伸びる
- 楽器ができる子はコツコツ勉強する
- 絵画や花が飾ってある家の子は伸びる
- 外遊びの大切さ
- 焚き火のすすめ
- キャンプの力 などなど
なるほど、と思うことも多く、
そうなのかな?
と疑問に思うこともありましたが、
おおむね子育てに参考になる
ヒントが多い本でした。
松永氏は、プロ家庭教師として
30年以上の実績をもち、
いまは教育環境設定コンサルタントとして
活動されています。
松永氏曰く
「自主性をもち、自分の意志で人生を切り拓いていく」
ことが子育ての最終目標であり、
そのために勉強するのだといっています。
そして、
子育ての三本柱はしつけ、外遊び、読書。
この三本柱で自分で考え、人生を切り開く意思を芽生えさせる、とのこと。
受験勉強云々以前に
生活の地盤と勉強の下地が
大事であると改めて気づいた一冊でした。
子育てのそろばんの力
長男がそろばんを習い始めたこともあり、
そろばんの力には期待するものがあります。
松永氏曰く、
「そろばんを習うと暗算ができるようになり、暗算ができれば計算がはやくなる。
暗算ができることで、数字を扱うテクニックに優れ、物事の処理を頭の中でイメージする力、そしてそれを素早く行う処理能力まで鍛えられる。」とのこと。
小2長男は、ピアノ、習字、そろばんを
習っていますが、そろばんが一番好きな様子。
数字への近道はたしかに計算への近道であり、
物事の処理能力に通じるものがあるのかもしれません。
中学受験への道筋
松永氏は、無理して私立に行く必要は
ないと言っています。
通学が1時間以上かかる私立中学に
通わせるなら近くの公立中学が良い
と言っています。
往復2時間以上もかかる通学の疲れで
勉強どころではないため、
勉強時間も睡眠時間もしっかり
とれないこと多く、
私立校は授業料がかかるだけではなく、
私立校に通わせている家庭は、
塾や家庭教師にもお金をかけている
場合が多い。
当然、授業の進度が早く、
しっかりしたが学力がついていないと
すぐに落ちこぼれてしまう恐れもある。
反面、公立中学のあらゆる階層、
学力の子供と触れ合えるところが
メリットだとして
人間の幅を広げるという点で、
公立中学をすすめています。
これにもたしかに納得。